2009年1月末日
病気の再発。
もう治療の選択肢はなかった。
少しずつ食が細くなり、少しずつ・・・
でも確実に衰弱していった。
ママとチエは毎日毎日、お兄ちゃんを抱えて点滴に連れて行った。
休みの日は、たっちゃんが車で連れて行った。
今年の桜も一緒にみたい!
家族皆が、その思いだけだった。
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2009年1月末日
病気の再発。
もう治療の選択肢はなかった。
少しずつ食が細くなり、少しずつ・・・
でも確実に衰弱していった。
ママとチエは毎日毎日、お兄ちゃんを抱えて点滴に連れて行った。
休みの日は、たっちゃんが車で連れて行った。
今年の桜も一緒にみたい!
家族皆が、その思いだけだった。
花の名前のベットショップにきて一週間。
あの頃で残ってるのは、優しいお兄さんの記憶と、
もらったオモチャ。
真ん中を噛むとピーって鳴るんだ。
プルプル~。
ある日、お店の電話が鳴った。
そして、お兄さんがボクのとこに来て優しい声で言ったんだ。
「今度の土曜日、お見合いだ!
家族が出来るかもしれないよ。」
お兄さんが嬉しそうだったから、
ボクも嬉しい気持ちになったんだ。
そのちょっと前、ボクのかぞくの家でも電話が鳴った。
「今度の土曜日に、パピヨンちゃんとお見合いしませんか?って、どうする?」
ママがチエに聞いた。
「会うだけ会ってみようか」チエが言った。
言いながら、この数カ月の事を思い起こしていた。
ずっと一緒にいた愛犬の病気が見つかったのが、チエの誕生日。
17才という高齢での、麻酔を伴う手術に家族は悩んだ。
悩んだ末、少しでも長く一緒にいられる可能性に家族は望みをかけた。
家族の思いが通じ、手術は成功した。
これで大丈夫!
家族の誰もが、その時はそう思った・・・。
これから登場するパピヨン家ボクの家族を軽~く紹介します。
「たっちゃん」我が家のボス。
「チエ」たっちゃんのお嫁さん。
実は裏ボス!
「ママ」チエのお母さん。
ボクにとってボスであり家来?
皆の性格とかは…
ボクの日記を読んでもらえたら
徐々に分かってもらえるかなと思います。
あ!あとカメが2匹います!
カッちゃん18才 チビちゃん17才
性別は多分、男の子と女の子?
ボクは一緒に遊んだことはないけど
リビングで気持ち良く泳いでる2匹の姿を見ると
暑い夏は羨ましく思うよ。
前にボクが挨拶しようと顔を近づけたら
カッちゃんが凄い勢で逃げてバタバタ暴れて大変だったんだよ。
小さかった頃、カッちゃんには脱走癖があり・・・
ある日脱走したところを
お兄ちゃんパピヨンが見つけた。
「チエ見て~」と満面の笑みのお兄ちゃん。
口元には、手足、顔、しっぽまでも完全に甲羅に隠し
岩のようになってるカッちゃん・・・
最悪の状況になる前に取らないと…
「ちょうだい!」
チエが手を差し出すと、お兄ちゃんの本能が働いた。
「ヤダ!これ僕の~!」
カッちゃんをくわえたまま走り出した。
見て確認した範囲では、カッちゃんの生死は不明・・・
早くどうにかしないと・・・
「ビスケ ハウス!」
お兄ちゃんはカッちゃんを離し、ハウスに入った。
これはチエがボクにも教えたコマンド!物々交換。
恐る恐るカッちゃんを手にしたがピクリともしない・・・
とっさにチエは洗面台に連れて行き、水を流しかけた。
それでもピクリともしない。
生きてるのか?しんでるのか?
運を天に任せ水槽に入れておくこと一時間。
ようやく危機が過ぎたのを確信したのかカッちゃんが顔を出した。
あれから15年・・・
カッちゃんのトラウマになってるのは間違いないようです。
だからボクは遠くから眺めてるだけなんだ。
五月晴れの爽やかな日
ボクは花の名前がつく場所のベットショップにきました。
「早く優しい家族ができるといいね」
見あげると優しい顔が微笑んでる。
ボクが眼鏡の男の人が好きなのは、
ペットショップでお世話してくれた優しいお兄さんがいたから。
同じ頃、兄ちゃんパピヨンは ナントカの森?
という場所のペットショップにいました。
兄ちゃんが来て間もなく。
「あ~パピヨン可愛い~」
幼い子の家族になることが決まった兄ちゃん。
家族が決まりました!
兄ちゃんのケージに貼られた紙を見て
「良かったね~幸せになるんだよ!」と
話しかける笑顔があった。
それが今のボクの家族。
チエでした。
ボクは埼玉のブリーダーさん家で生まれました。
男の子の双子でした。
一緒に母さんに甘えてた頃の記憶は
今はもう、思い出せないけど・・・
時々胸がキュンてするんだ。
何だか分からないけど、懐かしい匂いに包まれた感じ・・・
夕暮れ時の散歩タイム
仲間のワンちゃん。
母さんや兄ちゃんの匂いって、こんなだったのかな?
ボクには命のバトンを託された
お兄ちゃんパピヨンがいる。
そして、一緒にこの世に誕生した兄ちゃんパピヨンがいる。
この2匹の兄ちゃんたちがいたから、
ボクはこれから紹介するボクの家族に出逢えたんだ。